トマトの廃棄ゼロを目指して開発。
コンセプトは“世界一青臭くない” 、スペシャルなトマトジュース

トマトジュース
「opusNos 8246」
(オーパスノス ハチニヨンロク)

農園とフォーク青果店

商品ストーリー

熊本県は全国一のトマト産地(農林水産省「令和5年産野菜生産出荷統計」)。なかでも八代市は県内最大の生産地で、市町村単位でも日本トップの規模を誇る。その一方で、年間約1,000トンものトマトが廃棄されているのも現実だ。形や大きさが規格外なだけで、味は問題ないものがほとんどだ。
大規模トマト出荷組合を営む農家に生まれ育った中村さんも、当たり前のように畑に廃棄トマトを撒く光景を見て育った。しかし友人の「もったいない」という一言が胸に刺さり、廃棄ゼロを目指す決意を固める。
「トマト男」のアカウント名でSNSによる情報発信からスタート。理念に共感してくれた契約農家の規格外トマトを引き取り、ネット通販で販売する仕組みをつくったが、中村さんはさらなる課題に直面する。それは、規格外トマトのうち完熟したり汁漏れ、裂果など流通が難しいものは通販が難しく、結局半分近くを捨てる結果になるということ。そこで辿り着いたのが加工品として生かす道だった。
そうして生まれたのがプレミアムトマトジュース「opusNos 8246」。原料には、規格外の中からも厳選した完熟トマトだけを使う。
「ただ廃棄トマトを使っているというだけではなく、トマトジュースとしての品質も価値も高いものにしたかった」とこだわりを語る。
「世界一青臭くないトマトジュース」を掲げ、通常の5倍のトマトを使い、3倍の時間をかけて煮詰める。1本720mlで25個もの廃棄トマトを救える計算だ。自身はトマトジュースが苦手だった中村さんが「自分でもおいしく飲める味に」とこだわり、SNSのフォロワーに試作品の感想を聞いては改良を繰り返して、多くの人の力を得て完成した。
トマトの濃厚な酸味と甘みが感じられるのに、くどさはなく驚くほどスッと飲めて、後味の余韻も豊か。中村さんが「トマトジュースの既成概念を崩せる味になった」と胸を張るほどに、ぜいたくな風味と口触りだ。
販売は年2回、クラウドファンディングでの展開を予定。「その年や、トマトが採れる季節によって風味が微妙に変わると思う。その時その時の味わいを楽しめる、ボジョレーヌーボのようなトマトジュースにしていきたい」

事業者メッセージ

規格外のトマトに限らず、さまざまな作物のフードロスゼロを目指して活動していきたいです。まずはこの「opusNos 8246」のおいしさを通して、廃棄作物の現状やフードロス削減の取り組みについて知っていただきたいです。

中村 優貴 さん

事業者概要

事業者名

農園とフォーク青果店

所在地

八代市長田町2900−2 藤田アパート102

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