商品ストーリー

菊池市中心部の飲食店街にある雑居ビル。2階の「スナック千賀（ちか）」の扉を開けると、そこに広がるのはなんとスパイスの芳醇な香り。「中村カリー」はこのお店でランチタイムにカレーを提供している。
オーナーの中村さんが間借りでカレー屋を始めたのは2021年10月のこと。
「大阪や東京でスパイスカレーのブームがあって、自分でも一からスパイスを揃えて作ってみたんですが、一番衝撃的だったのが香りだった。それまではいわゆる『市販のカレー粉＝カレーの香り』だったんですが、作ったカレーからは、個々の鮮烈な香りが感じられた。それで一気に虜になって、このカレーを皆に味わってほしいと店を始めた」
スパイスの虜になった中村さんがコンセプトにしているのが「本場インドの家庭の味」。地元の豊富な食材を使った旬を感じるカレーを月毎に提供している。
「水田ごぼうともろみポークのカレー」は、菊池特産の水田ごぼうを使う。稲刈りが終わった後の田んぼを使って栽培されるこのごぼうは、泥臭さが無くシャキシャキとした食感と甘み、香りが特徴。もろみポークは50年以上続く畜産農家が自家飼料で大切に育てたなかなか手に入らない豚肉だ。
「このごぼうと豚肉、そしてスパイスの相性がすごく良い。菊池の農家さんはこだわりの強い人が多い。そのこだわりをスパイスでまとめられたら、カレーで応援できたらと思っている」
地元ならではの食材と自ら厳選したスパイスをブレンドしたカレーは、まさに「THE菊池」の味わい。ここだけでしか食べられないカレーを堪能したい。